イギリス-Brick Lane編~ついに初ストリートミュージック

ロンドン東部、Aldgate駅の近くにはBrick Laneという、出店や屋内マーケットがたくさんあるストリートがある。

雰囲気を表すなら治安をちょっと悪くした高円寺。ちょっとヒッピーな感じで、ごちゃごちゃした雑貨屋がたくさんある。人も多様で、周りの人が色んな言語を喋っている。

 

ちょっとやそっと騒いでも誰も止めに来ないし、このキャッシュレスの世の中現金を持ってる観光客も多いので、初ストリートミュージックにはうってつけの所。地面が汚いけど

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Brick Lane





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(屋内マーケット)

 

うってつけと言いつつ、 ストリートミュージックには注意点がいくつかある。ようするに、いかに追い払われないか、いかに稼げるかの2点がポイントなのだが、それには以下を注意する必要がある。

①他の商売の邪魔にならない

②通行の邪魔にならない

③それなりに人の通りがある

難しいことは、人の通りが多いところこそ他の人の商売が活発に行われていること。あまり商売が活発なところのど真ん中でストリートミュージックをすると、「うるさいやつがいる」とクレームがどこかに入り、追い出されてしまう。だからストリートで商売が一番活発なところを若干はずして、店を一通り見て若干退屈した通行人が足を止めて聴いてくれるところを選ぶのだ。

今回はそれに加えて天候が悪く、雨が降ってきても楽器が濡れないところを選ぶ必要がある。

今回はこういうところ↓

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最初はおっかなびっくり、バイオリン(正確にはヴィオラダモーレ)と笙の生音のみでやっていたけど、意外と通行人の反応がよかったのでアンプを使う。バイオリンはピエゾピックアップをつけているし、笙には剥がせるガムのようなものをペタッとくっつけるタイプのマイクをつけて演奏する。

 

気が付くと、ずっとニコニコしながら聴いてくれている金髪のお姉さん。

「ハロー!」と話しかけると、「私もバイオリン弾くのよー!それなに?ヴィオラダモーレ!?そっちは何?笙?オー!」と、フランス訛りの英語ですごい話出す。

お姉さんにバイオリンを渡すと、ポーランドや東欧の民族系の音楽をバリバリ弾きだす。バイオリンを弓で弾きながら歌ったり、ウクレレのように横に構えてジャカジャカやりながら歌ったり。ものすごいお姉さんと名付けることにした。

 

ちょうど寒くなってきていたのでストリートミュージックはやめて、一緒にホットチョコレート屋に入って駄弁る。

 


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なんでも、ものすごいお姉さんはフランスからロンドンに旅行で来ているらしい。「この旅行のために仕事やめたんだ」と言うと、「えー、私もよ!ooh la laaa!」。お姉さんも仕事やめて旅行してるのか。

 

チョコレート屋の店員さんがたまたまフランス人で、お姉さんは店員さんとフランス語で少し話し込んでいた。店員さんは、「ロンドンではたくさん人がいるけど、なかなか友達関係を築くことができない」と愚痴っていたらしい。

 

「でも私たちは音楽があるからすぐに友達になれるわね!」とものすごいお姉さんは言う。そう、音楽があれば、その日に深い友達になれる。これこそ、この旅の目的だった!

ものすごいお姉さんとは連絡先を交換し、いつかまたフランスに会いに行くことを約束した。

 

 

目標~友達100人作るぞ! 今回の友達

 

旅の友達(5/100) ものすごいお姉さん

フランス人バイオリニスト。民族音楽の達人。仕事やめて旅行してる。 

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あれ、出発当時は心配してたけど、意外と友達100人行けるんじゃ…?

 

 

明日月曜日はポートベロマーケットに演奏しに行こうと思います。

また新たな出会いがあるかもしれません。

 

それではまた次の記事で!