イギリスーPortobello Market、ストリートピアノ、民族楽器店
3/9 (月)
この日はストリートミュージックをしに、ロンドン西部にあるPortobello Marketに。ここは映画「ノッティングヒルの恋人」で有名な地域。
しかし天気が悪い、平日、コロナのせいで観光客がいないと三拍子揃った悪影響で、せっかくのマーケットなのに人が全然いない!
そのせいかいつもは色んなところにいるストリートミュージシャンが誰もいなく、不安になる。
せっかく足を運んだのに何もしないのも空しいのでマーケットの真ん中で演奏開始。
僕はストリート演奏で怒られるのが嫌いなビビリなので、始めるときは大体静かな曲にする。一発目の選曲をミスると「あっちで演奏してくれ」と追い出されるからだ。
始めはG線上のアリアから初めて、もう少しポップな曲に移していく。
子供が寄ってきたのでディズニーの曲を弾いてあげたけど、お母さんが「本ばっかりで映画見ないからそういう曲しらないのよ」と言う。Portobello Marketは高級住宅街にあるので、いいとこの子しかいないのだろうか。
閑散としすぎて今日の売上は3ポンド。
コーヒー一杯分儲かったので、コーヒー屋に行って夫婦2人分のコーヒーを買う。
コーヒー一杯分の赤字になりました!
帰りは雨が降り出して、散々な一日だった。
3/10 (火)
気を取り直してストリートピアノで遊びに出かける。
King's Cross駅に2つストリートピアノがあるらしかった。探し回ると国際線の建物の中に2つ。
ノリノリでピアノを弾いてるデブのおっちゃんがいたので、しばらく聴いていた後一緒にセッションしようと話しかけようとしたけど、「ごめん、もう行かないと!」と去っていってしまった。人に話しかけるときは躊躇せずにその場で話しかけないといけないと反省した。
ひとまず一人で演奏を始める妻
その後はTottenham Court Road駅近くのHobgoblin Music Shopへ。
ここは10年程前、たまたま通りかかった時に六弦バイオリンを見かけて、「こんなバイオリンがあるのか!」と驚いたところ。変わったハープや打楽器等の楽器がたくさんあり、中にいるだけで楽しい気持ちになるところだった。
また2年前、妻と一緒に一度入ったことがあった。その時店員さんと話し込んだところ、妻の笙に興味を示したので、妻と一緒に戦場のメリークリスマスを演奏したことがあった。 その時2人いた店員さんは非常に喜んでくれた。そして去年後半にようやく、あの時見かけた六弦バイオリン(ヴィオラダモーレ)を、日本で入手した。「六弦もあると弾くの大変だぞ」と注意を受けたバイオリンは、入手してみると確かに弾きにくい時もあるけれど、今日も何とか使いこなそうと頑張っている。
こういう経緯があるので ロンドンのHobgoblin Music Shopは思い入れのある店だった。
店に入ると、入り口のカウンターに座っていた店員さんが「あれっ。君たちは!」。
そんなバカなと思ったが、2年前と同じ2人の店員さんがいた。僕達の顔と楽器ケースだけ見て思い出したらしい。
「あの時演奏してくれた時の体のシビれは忘れられないよ!」と言ってくれた。
一通り店の楽器を見た後、2年前のように戦場のメリークリスマスを店内で演奏した。尺八を演奏するデカい店員さんと、痩せた髭の店員さんは喜んでくれた。
デカい方の店員さんはポール、痩せた髭の店員さんはソニーというらしい。
ポールは口琴と尺八を演奏するだけでなく、スタンドアップコメディやマジックショーもやっているのだと話してくれた。
ソニーはギターリストで、なんとテムズ川でボートで暮らしているらしい。「たまにボートを動かさないと周りの住民に怒られるんだ。あと楽器の湿気を一定に保たないと、楽器が壊れちゃうかもしれないから心配。今のところ壊れたことはないけどね!」と話してくれた。
なんでも、叔父さんが日本人女性と結婚して日本で暮らしているので、日本には行こうと思っているらしい。東京に来ることがあったらセッション会を紹介してあげることにした。
連絡先を交換して、記念写真を撮った。無数の楽器がある店の中はこんな感じ。
これは旅の友達リストに加えてもいいのではないでしょうか。
目標~友達100人作るぞ! 今回の友達
旅の友達(6/100) ポール
尺八吹き。コメディアン&マジシャン。尺八の師匠は日本で修業したイギリス人らしい。
旅の友達(7/100) ソニー
ボート暮らしのギターリスト
その後はTottenham Court Road駅でたまたまストリートピアノがあったので遊んで帰りました。イタリア人っぽいおばちゃんの団体にめちゃくちゃ絡まれた。
それではまた次の記事で!