肩竹琴(通称:竹バイオリン)作ってます。

イギリスから帰ってきたあと茶道を始めた私は、竹製品の美しさにとりつかれた!

漫画「へうげもの」を読んで茶道の柔軟性、創造性に面白みを感じ、近所の竹やぶに竹を拾いにいき、茶杓から始めて棗、茶碗、花入と制作をしていきました。

 

そして今作っているのが竹バイオリン!

今後より茶道、茶会の世界に合うように、西洋文化から離れてより和の素材を楽器のパーツに入れ替えていく予定です。また柿渋、漆による塗りで、より和のテイストを仕上げていきます。

 

将来新しい日本の民芸品として世に出すのが夢です!

 

すでにかなり演奏はできるレベルなので、演奏のご招待、新しい制作アイデア/ノウハウ、その他ご協力募集中です!

 

一緒に日本の竹&風流を盛り上げていきましょう!

竹を削ることにより、肩にフィットさせ、肩当が必要ないデザインにします。

 

 

より和の音を追求するため、三味線の弦を試してみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

左から2番目の弦だけ、筝(いわゆる琴)の弦である。

 

竹の側面を切り出し、弦と本体を繋ぐ駒にします

この段階ではまだ駒は分厚い

魂柱を作って立てます。

弓の保管場所はどう考えてもここ

 

以下動画

 

Ver1  竹バイオリンVer1 ボディ削る前の蚊の鳴くような音色

youtu.be

 

Ver2 竹バイオリンver2 粗削り

youtu.be

 

Ver3 竹バイオリンver3 表面を滑らかにした。龍言

youtube.com

 

Ver4 竹バイオリンver4 駒を薄くした。メヌエット

 

 

Ver5 竹バイオリンver5 ボディを限界まで薄くした。駒をチェロ型にする直前。Summer

 

youtube.com

 

 

参考までに過去の作品

 

漆塗りの棗↓

 

漆塗りの茶碗

 

 



柿渋塗りの花入↓



にゃんこが家に来た

突然だが、生後8週間のオスの子猫が家に来てしまった。

イギリスの我が家では8年ほど前までメス猫を飼っていたのだが、寿命で死んでしまい、それ以来飼っていなかった。やはり猫が家にいないとしっくりこないし、なんだか寂しいこともあり、姉が飼うことにしたのだった。

 

猫は近所で「猫あげます」と広告を出していた家庭からいただいた。

イスラム系の家庭で、なんでもブリーダーから買ったはいいが、お母さんがアレルギーがあることがわかり、2週間はがんばったが、やはり手放すことにしたとのこと。

 

初日

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家に来ると、普通は借りてきた猫のように委縮したりするものなのだが、家に入って10分でトイレをきちんとし、餌を食べ、ねこじゃらしやキャットタワーで遊びだす。喉を鳴らして甘えてくるし、一体ブリーダーの元でどんな教育を受けたらこんな社交的な猫に育ったのか理解できない。

 

この後3日くらい名前が決まらないのだが、家の人達は個々勝手に「猫ちゃん」とか「にゃんこ」とか「にゃんた」とか呼んでいた。他にも、前の家で呼ばれていた「クッキー」とかもあった。

 

だが、私と妻の間では、家に入ってすぐ、冷蔵庫の側でゴロゴロ喉を鳴らしていた音が冷蔵庫のモーターの音とよく似ていたことから、レイゾウと呼んでいた。

レイゾウ。服部半蔵みたいで、なんとも男らしいではないか。

 

しかし、前の猫の名前は暇子(ひまこ)だった。暇そうにしていたから暇子。イギリス人に名前と名前の由来を説明するときに「えっ」と微妙な反応をされるのが面倒だったが、これではその二の舞である。正式な命名権は姉にゆだねることにした。

 

2日目

 

食洗器の上に乗るなー!

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レイゾウのお気に入りの場所は、冷蔵庫の横の踏み台。

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3日目

ギターペダル(バイオリンで使用中)踏めないんですけど!

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膝の上に乗って眠りたがる。かわいいやつめ。

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4日目

 

腹出して寝るなー!

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こやつ、ちょいちょい賢いところを見せるので感心していたのだが、一つ気がかりなことがある。普通はトイレの猫砂を掘って、そこにウ〇コをして、掘ってできた山を被せて糞を隠すものなのだが、こやつ、掘ってできた山の上にウ〇コをして、そのまま放置する! しかもちょっと水分多めのウ〇コを最近するので、山の上から垂れてきたウ〇コが足についてしまう。こういうのを見つけたら即風呂につれていって洗うのだが、これを1日2回くらい私がやる羽目になるので辟易する。

 

こうゆうのは普通、親猫や周りの先輩猫がやっているのを見て学習するのだが、レイゾウは少し可哀そうだが、そのような環境で十分に育てられなかったようだ。おそらくコロナの中、ブリーダーも需要の高まりとともに慌てて売ってしまったのだろう。仕方がないので、私が先輩猫として色々教えてあげることにした。

 

トイレの仕方、喧嘩の仕方、家への帰り方。色々ある。

ひとまず、iPadで別の猫が正しいウ〇コの仕方をしている動画を見せて学習させてみた。コロナ禍の中、時代は猫も杓子もリモートでe-Learningである。

 

iPadで学習中の猫

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トイレ学習のために見せたのはこの動画(知りたくもないと思うけど)

https://www.youtube.com/watch?v=jZ1g1MH8Mag

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当然、すぐに学習するわけでなく、5日目の今日もウ〇コに砂をかぶせることはできない。これは覚えるまで朝晩、e-Learningだな。

 

ところで4日目の夜、姉により正式名称が決まった。

ラッキーだそうだ。招き猫のように幸運を呼び込みますようにとのこと。

だが、ラッキーか。正直、姉に命名は頼んでいたが、ラッキーは突然降ってわいたような名前。案に一度も上がってきていなかったので、心の準備もなく、どうもしっくりこない。

 

ひとまず、正式名称「ラッキー」、あだ名が「レイゾウ」ということにした。

 

 

 

Portobello Market再挑戦

3/13 (金)

この日はWembley Stadiumの近くの開発された地域に観光に行く。

アウトレットやフードコートがあるのだが、フードコートに斧投げコーナーがある。

 

(↓画像はウェブサイトより)

https://www.boxpark.co.uk/assets/bulkUpload/BAD-AXE-4__ScaleWidthWzE1MDBd.jpg

ぜひやってみたかったのだが、参加費21ポンド(3000円程)となかなかの値段。

というか、家に手斧があるので庭でやればいいや、と思った。

 

夕方は9年くらいの付き合いの友達の、中国系イギリス人のリンちゃんと再開してベルギー料理を食べる。

 

フリーランスの広告デザイナーをやっているリンちゃんは、最近はイスラム教と東アジア文化の共通点についてリサーチしていて、論文を書いたりセミナーをしたりする準備をしているのだとか。

いわゆるピアノの音階である平均律ではない、純正律を使った音楽によるヒーリングを研究したいらしく、中国の琴を買ったとのこと。今度見せてもらうことにした。

 

3/14 (土)

 

 人生初のコンビを組んだギターリストのマイケル

 

10年程前、一瞬コンビを組んでいたギターリストのマイケルという友達がいた。

 

近所のパブのオープンマイクイベントで意気投合して一緒に音楽をやるようになったのだが、なんとなくお互いの生活が忙しくなるうちに会わなくなり、いつの間にか連絡先をお互いに失い、連絡が取れなくなっていた。

 

昔2回程家に行ったことがあるのだが、なにしろイギリスの家は同じような家が通りにたくさん並んでおり、よくわからない。記憶を辿ってようやく「これかな」という家があったので、ノックしてみた。

 

誰も出ない。しかし車はある。窓には季節外れのサンタの人形。車の周りには長い草が生えていて、しばらく使っていない感じだった。

 

昔「家を買った」と言っていたので動いてはいないと思うのだが…と一抹の希望にすがって、「連絡してくれ」とポストカードを郵便受けに入れておいた。

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 午後

 

月曜日行って散々だったポートベロマーケットは土曜日が一番活気があるらしいので、もう一度楽器を持って行ってみた。 


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この日は結構活気があり、ストリートミュージックにはうってつけ。

 

ストリートではビビりの僕は、とりあえず 道の真ん中でバイオリンをウクレレのように構えてポロポロ音を出してみる。これで「ここは演奏禁止だよ」と怒られなければちょっと本格的にアンプなどの機材を出して演奏してみる。

 

ループステーションを使ってスタンドバイミー等を演奏していると、結構見てくれたり、お金をくれたりする人が出てくる。しかししばらく演奏していると、警備のおじさんが来て怒られた。

怒られたというよりは、ポートベロマーケットでのストリートミュージックのルールがあるらしく、それを説明してくれた。色々あるが、重要点は以下の2点らしい

・アンプ禁止

・同じところで45分以上の演奏禁止。45分したら別の所に移動する

 

(以下原文↓)

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 ここの紫色の部分なら、むしろルールを守れば演奏してもよいらしく、結構緩くていいところなのではないかと思った。↓

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話しかけてきた気のいいストリートミュージシャンのお兄さん 
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妻と2人で演奏しだすと、結構周りの出店の人も聴いてくれて、話しかけてくれたりして優しい。近くのFalafel(中東のベジタリアンナンブレッド巻みたいなもの)のお店のお兄さんは僕達に揚げ物をくれた。

 

今日の儲けは23ポンドだった。この前よりもだいぶましになって嬉しい。

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アイルランド人は地域で音楽や踊りを習ってるらしい

イタリアを筆頭に、フランス、ドイツのコロナ感染者数、死亡数がすごいことになってますね。パリで会うはずだったフランスの友達には「今はやめといたほうがいい」と言われ、20年ぶりに再会するはずだったイタリア人の友達の地域(北イタリア)は封鎖され。仕方がないのでロンドン界隈で夫婦でのんびりしています。

 

3/11~3/12はHampstead Heathという大きい公園を散歩し、昔からの友達のアレクサとその友達のアイルランド人のキアレンと会い、サファリパークに行った日でした。

  

3/11 (水)

 

 

この日はロンドン北部にある、Hampstead Heathという大きい公園を散歩。

 

Hampstead Heathは本当に大きい公園。スケール感わかっていただけるだろうか。。。

 


持ってきているドローンで撮影した写真。これはほんの公園の一部。
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公園内にKenwood Houseという豪邸があった。17世紀に建てられた建物で、今は美術館。イギリスの第一級建築物として登録されていて、フェルメールの「ギターを弾く女」等が展示されていることで有名らしい。
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湖を見ながら近くのEuphoriumというBakeryで買ったケーキを食べる。

 

余談だが、昔からイギリスはおいしくないケーキが多かった中、チーズケーキだけはなぜか安定しておいしかったので、すっかりチーズケーキ信者になってしまった。つまり、チーズケーキは誰が作っても比較的安定しておいしいものができる、ケーキ初心者の味方のケーキということ。イギリス人はチーズケーキでも作ってろ!(跳んで埼玉ばりに)

 

妻はキャロットケーキを注文。イギリスでキャロットケーキを注文すると、ボソボソして味のあまりないスポンジケーキが出てくるリスクがあり、僕はあまり注文しない。しかし食べてみるとナッツやドライオレンジが入っていて結構おいしい。最近のイギリスの食事はおいしくなったというのは本当なのかという気がしてくる。

 

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公園の丘からセントラルロンドンがよく見える。

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夕方からは12年くらい前に日本系イベントで会った友達のアレクサに会いにロンドン中心のパブに行く。

キアレンというアイルランド人の友達をつれていて、ひたすら3人でコロナの話をしていた。

 

実は僕は中学時代に2年間アイルランドにいたことがあったのだが、その時にアイリッシュミュージックやダンスを全く学校で習わなかったことに疑問を感じていたので、キアレンに学校で習ったことがあったかと聞くと、やはり習わなかったとのこと。

しかしアイルランド西部の出身であるキアレンは、地域や家族から習ったらしい。

地域ではバイオリン、アイリッシュフルート、トランペットや、ラインダンスのような踊りを習い、家族からはアイルランドに伝わる物語を口頭で聞かされていたらしい。

 

なんとなくアイルランドの学校でゲール語の授業を受けたことがあるとかいう話をした辺りから話が盛り上がり、ドイツビールを飲んでパブ飯のハンバーガーとフライドポテトを食べる。


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3/12(水)

 

Bedford県のWoburn Safari Park

 

イギリスののどかな牧場の芝生の上を、クマやサイがあるいていてシュール

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ワラビーものんびりしている。

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サルに車の上に乗られて困っている人
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つい最近までは「コロナなんて大したことないんじゃ…」とか思ってたけど、ヨーロッパ各地で勢いが止まらないどころか加速しているのを見て、さすがにまずいんじゃないかと思い始めてきた。


イギリスの方針は、今後3か月ほどかけて、人口の60%がコロナにゆっくりかかることによって集団免疫をつけることらしい。そしてワクチンを作るのには1年かかるとのこと。ようするに、21世紀になってもちょっと強い風邪相手に、人類はなすすべがないってこと。

 

フランスにいる友人はビビりきっており、ロンドンで友達に会ってももうお互い接触をしない。イギリスはまだまだ感染の序盤らしく、ピークはこれからとのこと。

 

目標~友達100人作るぞ! 今回の友達

 

旅の友達(8/100) アレクサ

 中国とインドのハーフの女の子。建築業界でエンジニアをやっている。何気に空手の達人らしい。

 

旅の友達(9/100) キアレン

ロンドンのパブで働いているアイルランド人。アイルランド文化を地域で習って受け継いでおり、バイオリン、フルート、トランペットができるらしい。親しい友人の友人であり、またいずれ会う気がする。

 

 

それではまた次の記事で…

 

イギリスーPortobello Market、ストリートピアノ、民族楽器店

3/9 (月)

 

この日はストリートミュージックをしに、ロンドン西部にあるPortobello Marketに。ここは映画「ノッティングヒルの恋人」で有名な地域。

 

しかし天気が悪い、平日、コロナのせいで観光客がいないと三拍子揃った悪影響で、せっかくのマーケットなのに人が全然いない!

 

そのせいかいつもは色んなところにいるストリートミュージシャンが誰もいなく、不安になる。

 

せっかく足を運んだのに何もしないのも空しいのでマーケットの真ん中で演奏開始。

僕はストリート演奏で怒られるのが嫌いなビビリなので、始めるときは大体静かな曲にする。一発目の選曲をミスると「あっちで演奏してくれ」と追い出されるからだ。

 

始めはG線上のアリアから初めて、もう少しポップな曲に移していく。

子供が寄ってきたのでディズニーの曲を弾いてあげたけど、お母さんが「本ばっかりで映画見ないからそういう曲しらないのよ」と言う。Portobello Marketは高級住宅街にあるので、いいとこの子しかいないのだろうか。

 

閑散としすぎて今日の売上は3ポンド。

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コーヒー一杯分儲かったので、コーヒー屋に行って夫婦2人分のコーヒーを買う。

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コーヒー一杯分の赤字になりました!

帰りは雨が降り出して、散々な一日だった。

 

3/10 (火)

 

気を取り直してストリートピアノで遊びに出かける。

King's Cross駅に2つストリートピアノがあるらしかった。探し回ると国際線の建物の中に2つ。

 

ノリノリでピアノを弾いてるデブのおっちゃんがいたので、しばらく聴いていた後一緒にセッションしようと話しかけようとしたけど、「ごめん、もう行かないと!」と去っていってしまった。人に話しかけるときは躊躇せずにその場で話しかけないといけないと反省した。

 

ひとまず一人で演奏を始める妻
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その後はTottenham Court Road駅近くのHobgoblin Music Shopへ。

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ここは10年程前、たまたま通りかかった時に六弦バイオリンを見かけて、「こんなバイオリンがあるのか!」と驚いたところ。変わったハープや打楽器等の楽器がたくさんあり、中にいるだけで楽しい気持ちになるところだった。

 

また2年前、妻と一緒に一度入ったことがあった。その時店員さんと話し込んだところ、妻の笙に興味を示したので、妻と一緒に戦場のメリークリスマスを演奏したことがあった。 その時2人いた店員さんは非常に喜んでくれた。そして去年後半にようやく、あの時見かけた六弦バイオリン(ヴィオラダモーレ)を、日本で入手した。「六弦もあると弾くの大変だぞ」と注意を受けたバイオリンは、入手してみると確かに弾きにくい時もあるけれど、今日も何とか使いこなそうと頑張っている。

 

こういう経緯があるので ロンドンのHobgoblin Music Shopは思い入れのある店だった。

 

店に入ると、入り口のカウンターに座っていた店員さんが「あれっ。君たちは!」。

そんなバカなと思ったが、2年前と同じ2人の店員さんがいた。僕達の顔と楽器ケースだけ見て思い出したらしい。

「あの時演奏してくれた時の体のシビれは忘れられないよ!」と言ってくれた。

一通り店の楽器を見た後、2年前のように戦場のメリークリスマスを店内で演奏した。尺八を演奏するデカい店員さんと、痩せた髭の店員さんは喜んでくれた。

 

デカい方の店員さんはポール、痩せた髭の店員さんはソニーというらしい。

 

ポールは口琴と尺八を演奏するだけでなく、スタンドアップコメディやマジックショーもやっているのだと話してくれた。

 

ソニーはギターリストで、なんとテムズ川でボートで暮らしているらしい。「たまにボートを動かさないと周りの住民に怒られるんだ。あと楽器の湿気を一定に保たないと、楽器が壊れちゃうかもしれないから心配。今のところ壊れたことはないけどね!」と話してくれた。

なんでも、叔父さんが日本人女性と結婚して日本で暮らしているので、日本には行こうと思っているらしい。東京に来ることがあったらセッション会を紹介してあげることにした。

 

連絡先を交換して、記念写真を撮った。無数の楽器がある店の中はこんな感じ。

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これは旅の友達リストに加えてもいいのではないでしょうか。

 

目標~友達100人作るぞ! 今回の友達

 

旅の友達(6/100) ポール

尺八吹き。コメディアン&マジシャン。尺八の師匠は日本で修業したイギリス人らしい。

 

旅の友達(7/100) ソニー

ボート暮らしのギターリスト

 

 

その後はTottenham Court Road駅でたまたまストリートピアノがあったので遊んで帰りました。イタリア人っぽいおばちゃんの団体にめちゃくちゃ絡まれた。

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それではまた次の記事で!

イギリス-Brick Lane編~ついに初ストリートミュージック

ロンドン東部、Aldgate駅の近くにはBrick Laneという、出店や屋内マーケットがたくさんあるストリートがある。

雰囲気を表すなら治安をちょっと悪くした高円寺。ちょっとヒッピーな感じで、ごちゃごちゃした雑貨屋がたくさんある。人も多様で、周りの人が色んな言語を喋っている。

 

ちょっとやそっと騒いでも誰も止めに来ないし、このキャッシュレスの世の中現金を持ってる観光客も多いので、初ストリートミュージックにはうってつけの所。地面が汚いけど

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Brick Lane





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(屋内マーケット)

 

うってつけと言いつつ、 ストリートミュージックには注意点がいくつかある。ようするに、いかに追い払われないか、いかに稼げるかの2点がポイントなのだが、それには以下を注意する必要がある。

①他の商売の邪魔にならない

②通行の邪魔にならない

③それなりに人の通りがある

難しいことは、人の通りが多いところこそ他の人の商売が活発に行われていること。あまり商売が活発なところのど真ん中でストリートミュージックをすると、「うるさいやつがいる」とクレームがどこかに入り、追い出されてしまう。だからストリートで商売が一番活発なところを若干はずして、店を一通り見て若干退屈した通行人が足を止めて聴いてくれるところを選ぶのだ。

今回はそれに加えて天候が悪く、雨が降ってきても楽器が濡れないところを選ぶ必要がある。

今回はこういうところ↓

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最初はおっかなびっくり、バイオリン(正確にはヴィオラダモーレ)と笙の生音のみでやっていたけど、意外と通行人の反応がよかったのでアンプを使う。バイオリンはピエゾピックアップをつけているし、笙には剥がせるガムのようなものをペタッとくっつけるタイプのマイクをつけて演奏する。

 

気が付くと、ずっとニコニコしながら聴いてくれている金髪のお姉さん。

「ハロー!」と話しかけると、「私もバイオリン弾くのよー!それなに?ヴィオラダモーレ!?そっちは何?笙?オー!」と、フランス訛りの英語ですごい話出す。

お姉さんにバイオリンを渡すと、ポーランドや東欧の民族系の音楽をバリバリ弾きだす。バイオリンを弓で弾きながら歌ったり、ウクレレのように横に構えてジャカジャカやりながら歌ったり。ものすごいお姉さんと名付けることにした。

 

ちょうど寒くなってきていたのでストリートミュージックはやめて、一緒にホットチョコレート屋に入って駄弁る。

 


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なんでも、ものすごいお姉さんはフランスからロンドンに旅行で来ているらしい。「この旅行のために仕事やめたんだ」と言うと、「えー、私もよ!ooh la laaa!」。お姉さんも仕事やめて旅行してるのか。

 

チョコレート屋の店員さんがたまたまフランス人で、お姉さんは店員さんとフランス語で少し話し込んでいた。店員さんは、「ロンドンではたくさん人がいるけど、なかなか友達関係を築くことができない」と愚痴っていたらしい。

 

「でも私たちは音楽があるからすぐに友達になれるわね!」とものすごいお姉さんは言う。そう、音楽があれば、その日に深い友達になれる。これこそ、この旅の目的だった!

ものすごいお姉さんとは連絡先を交換し、いつかまたフランスに会いに行くことを約束した。

 

 

目標~友達100人作るぞ! 今回の友達

 

旅の友達(5/100) ものすごいお姉さん

フランス人バイオリニスト。民族音楽の達人。仕事やめて旅行してる。 

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あれ、出発当時は心配してたけど、意外と友達100人行けるんじゃ…?

 

 

明日月曜日はポートベロマーケットに演奏しに行こうと思います。

また新たな出会いがあるかもしれません。

 

それではまた次の記事で! 

イギリス-エセックス編:犬まみれの週末

金曜から日曜の朝までは、エセックスのバジルドンという地域を訪れ、昔からの友達のケリーの家に泊まりました。元気なわんちゃんが2匹いて犬まみれの週末!

(友達のマリアも一緒に来るはずだったのだけど、残念ながらマリアは仕事が入ってしまって来られなくなった)

 

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 (ケリーの飼ってる犬のビクター)

 

3/6 金曜日

 

目的地のバジルドンは、ロンドンから東に少し行ったところにあり、ロンドン東部のMetopolitan Line、Aldgate駅で降りて5分ほど歩いたところにあるFenchurch Street駅から行く。

Fenchurch streey駅は変なところにあってわかりにくい!


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ケリーとは付き合いは長いのだけど、家を訪れたのは初めて。入ると元気な犬が二匹。

 

金曜日はそのまま犬の散歩へ公園に行った。わんちゃんかわいい。 


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その後地元のパブで食事。

なんとサラダバー、メインとデザート付で8.99ポンド。だいたい1200円くらい。

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「安くない!?」 と聞いたところ、「それはロンドンの価格に慣れすぎ」とのこと。

とんでもないインフレの噂は都市部限定だったのか。

 

しかしこのパブの食事、メインとデザートが膨大な量で出てくる。

デザートなんかワッフルとアイスの玉2つ。


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結局その日は寝るまで何も食べられなかった。

夜はソファで犬を撫でながらNetflixディクテーター 身元不明でニューヨークを見る。アラブの独裁者をひたすらいじり続ける映画だったが、ちょっとお下品すぎて肌に合わなかった。

 

3/7 土曜日

 

 朝起きて、犬を散歩に連れて行って、Tescoに朝食を食べに行く。

 

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(ソーセージをバターが塗ってあるパンに挟んだもの。ちょっとしょぼい。3ポンド)

 

実は日本ではMightySimという、EU圏で使えるSimカードを買っておいたのですが、こちらは1GBで2800円程度かかる。

しかし、Tescoで見つけたプリペイドSimカードは4GBで10ポンド(1400円ほど)、しかも電話番号がついてきて500分の通話時間付きという格安!


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皆さん、イギリスに旅行に来る時は、ネット環境は現地でSimカード買ったほうが絶対安いですよ!

日本は電話番号取得するのなんであんなに大変なんだろう…。

 

 

昼はBarleylandsという農場動物園。

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牛、羊、ヤギ、豚、色んな鳥や爬虫類など、沢山いる。

 
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(遠くからこっちをじっと見ていたロバ)

 

そこにあるTipTreeというカフェで食事。なんでもTipTreeは、戦争中にジャムを前線の兵士に送っていたことで有名な、エセックスの由緒ある会社なんだとか。

 

しかしここでまた同じ過ちを繰り返す。また食べ物が大量に出てきて、あまつさえノリでデザートのバノフィータルト(banofeeはbanana とtoffee【キャラメル】の混合の俗語)を注文したのでまたその日はずっとおなか一杯。

 

夜はソファで犬を撫でながらジブリの「海がきこえる」を鑑賞。ヒロインの女の子はかわいいのだけど、ひたすらわがままで特にいいところがなく、なぜ主人公はこの女の子のことが好きなのかよくわからなかった。

 

3/8 日曜日

 

 朝起きて、犬を散歩に連れて行ってTescoで朝食を食べる。

今度はチョコレートケーキを食べる。ひたすらボリュームがあって甘味が濃いケーキ一つで相当お腹一杯になる。

 

午後はどこかでストリートミュージックをする予定なのでケリーの家に戻って少し音楽の練習。ケリーにストリートでやるおすすめの曲を聞くと、強く韓国のアイドルグループのBTSを推してくる。Fake loveという歌がおすすめらしい。なんでもイギリスのトップチャートにも乗って、一般人でも結構知っているのだとか。韓国すごい。

 

この日の午後はイギリスに来てから初めてのストリートミュージックをやったのだけど、一旦エセックス編は終了ということで、次の記事にて。

 

目標~友達100人作るぞ! 今回の友達

 

旅の友達(2/100) ケリー
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動物大好きお姉さん。10年前ロンドンのオタクイベントMCM EXPOで出会ってから長い付き合い。日本の結婚式にもはるばる来てくれた。カマキリや爬虫類の飼育・販売もしていて、家はさながら昆虫博物館。

 

旅の友達(3/100) ビクター


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コロナのハンディキャップもあるし、犬も友達にカウントしていいよね!

ペロペロ大好き犬。5歳くらい。中型犬なのに、Pitbullの血が入っているかららしいのだが力が強く、元気すぎる暴れん坊。隙を見ては手や顔を舐めに来るので油断がならない。

 

旅の友達(4/100) エルサ


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ビクターより3歳ほど年上の、上品なお姉さん犬。妻にひたすら懐く。

ビクターより二回り小さく、しかも一見弱々しいほどにおとなしいのだが、ビクターが小さい頃面倒を見てやっていた名残なのか、犬ヒエラルキーはビクターより上らしい。おもちゃや餌を真っ先に取りにいこうとするビクターも、いざというときは譲る。

 

 

それではまた次の記事で!